
Piet Mondrian · PD
黄、青、黒、赤、灰のコンポジション
作品情報
ストーリー
1914年の夏、モンドリアンは父の見舞いのためにオランダへ帰り、そのまま戦争に足止めされた。パリのアトリエに戻れたのは1919年、五年後のことだ。
戻ってからの二年ほどで、彼の絵は大きく変わる。線は太く黒くなり、色は赤と青と黄、それに灰色だけに絞られ、色面は画面の端で断ち切られるようになった。1921年に描かれた一群の作品がその到達点で、これもその一枚にあたる。
同じころ、モンドリアンはパリ14区のデパール街にあったアトリエそのものを、絵と同じように整えていた。壁を白く塗り、赤や青の厚紙の四角を留めては、気の向くままに位置を変える。訪ねた画家や批評家たちは、その部屋の印象を繰り返し書き残している。建物が取り壊しにかかる1936年まで、彼はそこで描き続けた。




