
十字架刑
作品情報
ストーリー
1335年、アッツォーネ・ヴィスコンティはジョットをミラノに呼び、自分の館を飾らせました。その仕事は跡形もなく失われ、どんなものだったかは、それを見た画家たちの側からしかたどれません。この『磔刑』もそうした痕跡の一つです。描かれたのはおよそ30年後、ミラノの北にあるモッキローロの小さな私的礼拝堂の奥の壁で、作者の名前は伝わっていません。
トスカーナの手本から受け取ったのは、体の重みと身ぶりでした。中央にキリスト、その下に福音書記者ヨハネとマグダラのマリア、聖母は支える女たちの腕の中に崩れ落ち、天使たちが受難の道具を捧げ持っています。
この部屋でいちばん大きな画面でした。礼拝堂は一つの広間と、丸天井の小さな内陣からなり、この壁が奥を閉じていました。同じ内陣のほかの壁は、いまブレラでこの壁の隣に立っています。


