
Erasmus Quellinus II · PD
イルカに乗るキューピッド
作品情報
ストーリー
狩猟休憩所トーレ・デ・ラ・パラーダに並んだ絵は、たいてい何かの文章にもとづいている。この一点は違う。ほぼ正方形の画面を、幼いクピドがイルカに乗って進んでいくだけで、対応する物語がない。依頼を一点ずつ調べたスヴェトラーナ・アルパースも、なぜこの主題が選ばれたのかは分からないとし、同じクェリヌスの「眠れるアモル」と対をなしていた可能性を挙げるにとどめた。ほかの部屋でクピドは姿を見せずに働いている。プロセルピナの略奪もダフネの追跡も、彼の矢が発端だからである。ここでは彼が画面の全部を占める。制作は1636年から1638年、下絵はブリュッセルに残るルーベンスのもので、画布は左側で継ぎ足されているとアルパースは指摘した。




