
Hans Holbein the Younger · PD
ダルムシュタットの聖母
作品情報
ストーリー
ハンス・ホルバイン(子)が1520年代に描いた、《ダルムシュタットの聖母》とも呼ばれる祭壇画です。中央に聖母子が立ち、その左右に、注文主であるバーゼル市長ヤーコプ・マイヤーと家族がひざまずいて祈っています。ちょうどこのころ、バーゼルは宗教改革のただなかにあり、聖像をめぐる激しい対立が起きていました。マイヤーは古い信仰を守った側の人物で、この絵はいわばその信仰の表明でもありました。画面の隅々まで冷静に描き込むホルバインの目は、聖母にも、市長一家の顔にも、等しく注がれています。この絵は2011年、個人の手からヴュルトのコレクションへと、記録的な高値で移りました。




