
Hans Holbein the Younger and workshop · PD
ヴィーナスとキューピッド
作品情報
ストーリー
1520年代半ば、宗教改革がバーゼルに及ぶと、ハンス・ホルバインのような画家の立場は苦しくなった。聖像破壊が起こり、教会からの注文は途絶えていく。ホルバインは肖像画や古代の主題へと活路を求めた。菩提樹の板に描かれたこの小さなヴィーナスもその一つだ。モデルはおそらくバーゼルの女性マグダレーナ・オッフェンブルクで、彼女はホルバインのために『コリントのラィス』のモデルも務めた。ヴィーナスは静かに横へ視線を送り、幼いアモルが体を寄せて上へと手を伸ばす。1526年、ホルバインは学者エラスムスからトマス・モアへの推薦状を携え、イングランドへと旅立った。この板絵は、一枚の紙ほどの大きさしかない。




