
Bronzino · PD
キリストの降架
作品情報
ストーリー
この祭壇画は1545年ごろ、コジモ1世・デ・メディチ公の妃エレオノーラ・ディ・トレドのために、フィレンツェのヴェッキオ宮殿にある私的な礼拝堂用に描かれました。ところが完成後まもなく、コジモはこれを神聖ローマ皇帝カール5世の重臣ニコラ・ペレノ・ド・グランヴェルに贈ってしまいます。絵はフランス東部のブザンソンにある彼の礼拝堂に運ばれ、フィレンツェの傑作が今もその地に残る理由となりました。妃の礼拝堂には、数年後にブロンズィーノがもう一枚の同じ構図を描いています。冷たく人工的とも言える色づかいと、磨き上げたようになめらかな裸体は、この画家ならではのもので、キリストの死を声高に嘆くことなく画面に並べています。




