
Bronzino · PD
エレオノーラ・ディ・トレドとその息子ジョヴァンニ・デ・メディチの肖像
作品情報
ストーリー
16世紀なかばのフィレンツェで、メディチ家は公国の君主として権力を固めつつあった。この肖像画は、その当主コジモ一世の妃エレオノーラ・ディ・トレドを、宮廷画家ブロンズィーノが描いたものだ。スペイン生まれの彼女は、ザクロの文様を織り込んだ豪奢なドレスをまとっている。ザクロは多産と一族の繁栄のしるしで、多くの子を産んだ彼女にふさわしい。かたわらには息子のジョヴァンニが寄り添う。磨き上げたように冷たい肌と布の質感は、この時代のフィレンツェ宮廷が好んだ様式だ。あまりに名高いこのドレスには、彼女がこれを着たまま葬られたという言い伝えまで生まれた。





