
Bronzino · PD
コジモ1世・デ・メディチの肖像
作品情報
ストーリー
1543年ごろ、コジモ・デ・メディチはフィレンツェの実権をすでに完全に握っていた。力ずくで権力を得た若い君主には、誰もがひと目でそれと分かる公式の顔が必要だった。ブロンズィーノが描いたのは、白く磨き上げた甲冑をまとい、兜に手を置いて冷静に前を見据える公爵である。ウフィツィ美術館のこの一点は、その原型とされている。絵は一枚では終わらなかった。ブロンズィーノと工房は、同じ甲冑、同じ姿勢のまま、わずかに異なるだけの複製をおよそ25点も仕立て、友好関係にある宮廷へ次々と送り届けた。今日、同じ甲冑をまとった公爵が、シドニーからワルシャワまで各地の美術館に散らばっている。




