
横顔の二つの頭部と機械の習作の素描
作品情報
ストーリー
1478年の暮れという日付をもつ一枚の紙が、まるで異なる二つのものを同時に抱えている。一方には老人と若者が横顔で向かい合い、老人の鼻と顎は突き出してほとんど触れ合わんばかり、傍らの若者はなめらかで理想的だ。これは、レオナルドが生涯描きつづけることになるグロテスクな頭部のなかでも、もっとも早い例のひとつである。その周囲と背後には歯車や機械の部品が素描され、大きな歯車のひとつが後頭部を横切っている。そして鏡文字の一行に、この紙は私的な覚え書きを残している。1478年12月に聖母マリアの絵を二点描き始めた、と。顔と機械と仕事の覚え書きが、同じ一枚の紙を分け合っている。




