
瀕死のアドニス
作品情報
ストーリー
アドニスが死に瀕している。体は大胆な短縮法で描かれ、画面の奥へと突き出している。ヴィーナスに愛された若い狩人は猪に突かれて致命傷を負い、オウィディウスの物語では、女神がその血を花に変える。ここではすでに変身が始まっていて、左側では血の中から赤いアネモネが伸びている。ヴィーナス自身はまだ遠く、白鳥の引く車に乗って空を渡っている。ホルツィウスは1609年、一辺わずか76センチの正方形のカンヴァスにこの場面を描き、作品は角を上にした菱形の向きで掛けられている。そのため女神はいちばん上の角に位置し、枠は体をぴったりと囲む。右側にモノグラムと年記「HG 1609」がある。




