
Michelangelo, Dying Slave, 1514. Wikimedia Commons.
瀕死の奴隷
作品情報
ストーリー
ミケランジェロは1505年、教皇ユリウス二世から壮大な墓廟の制作を命じられた。何十体もの彫像で飾られるはずだったその計画は、教皇の死や資金難で幾度も縮小され、彼を長く苦しめ続けた。この「瀕死の奴隷」も、当初その墓のために彫られながら、完成した墓には入らなかった一体だ。若い裸の男が、片腕を頭上にあげ、眠りに落ちるように、あるいは息を引き取るように、体をゆるやかにねじっている。その表情は苦悶というより、力の抜けた恍惚に近い。ミケランジェロはこの像をローマの貴族ストロッツィに贈り、それがめぐりめぐってフランス王の手に渡った。




