エッケ・ホモ

エッケ・ホモ


作品情報

制作年
1606
技法
カンヴァスに油彩
寸法
159 × 115 cm

ストーリー

「エッケ・ホモ」の主題でふつう描かれるのは、鞭打たれたキリストをピラトが群衆の前に引き出す場面です。この絵にはピラトも群衆もいません。茨の冠をかぶった人物は、葦の杖を腕にもたせかけて天を仰ぎ、背後では上半身裸の男がマントを持ち上げています。右側の石の台には金槌とやっとこ、その下には巻いた縄と十字架の木材が置かれています。これから始まる受難の道具です。そのため研究者ミケーレ・ニコラーチは、キリストが自らの受難を思いめぐらす、ごく珍しい図像だと解釈しました。作者の名前も長く見失われていました。1793年と1833年の目録では、フランスの画家ヴァランタン・ド・ブーローニュの作とされていたのです。批評家ロベルト・ロンギがバリオーネの作と改め、のちに両手の下の灰色の台座から、画家の名前と1606年という年が記された銘が見つかりました。

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