
川岸の農家
作品情報
ストーリー
1889年、この板絵をボストンの画商ノイズ・アンド・ブレイクスリーから買ったのは、ボストンの眼科医ヘンリー・クレイ・エンジェルでした。ホメオパシーの医学を学んだエンジェルは、ボストン大学で眼科学を教え、目の病気についての教科書も書いています。自分でも絵筆をとりました。ボストンの画家ウィリアム・モリス・ハントとは友人で、ハントの死から二年後の1881年には、彼の思い出をまとめた本を出版しています。妻マーサとともに住んでいたのはビーコン・ストリートの家で、かつて肖像画家チェスター・ハーディングが所有していた建物でした。
絵に描かれているのは静かな川岸です。高い木立に囲まれた農家があり、浅瀬では牛が水を飲んでいます。左下にはドービニーの署名と1873年の年記があります。エンジェルが1911年に亡くなると作品はマーサに引き継がれ、彼女は1916年にコレクションをボストン美術館に寄贈しました。三年後に彼女が亡くなったとき、絵は正式に美術館のものとなりました。




