
Piet Mondrian · PD
高い木々に隠れたゲイン川沿いの農家:群青の空に落日の黄色い光
作品情報
ストーリー
1907年、ピート・モンドリアンは35歳で、後に彼の名を高める直線には、まだ遠いところにいた。彼はアムステルダム南東を流れる緩やかな川ヘイン川に何度も通い、たいていは夕暮れどきに、光が消えていくなか同じ農家や木々を描いた。ここでは一軒の農家が、背の高い木立のとばりの陰に半ば隠れ、その暗い影が静かな水面に二重に映っている。空は深いウルトラマリンで、日の沈んだあたりに一筋の暖かな帯が横切る。この作品は1905年から1908年にかけて描かれた夕方や夜の情景の連作に属し、そのころ彼の関心は、農家そのものよりも、木々とその映り込み、空といったわずかな大きな塊がいかにして一枚の絵を支えるか、という点にすでに移っていた。青一色のなかで唯一の暖かな色調が、この絵に題名を与えた黄色い夕日の光である。




