
Peter Paul Rubens, Feasting and dancing peasants, 1635. Wikimedia Commons. · PD
宴と踊りの農民たち
作品情報
ストーリー
1630年代半ば、ルーベンスはひととおりのことをやり尽くしていた。スペイン王室のために外交官として長年ヨーロッパを渡り歩き、二人の王から騎士に叙され、北方に並ぶ者のない名声を得ていた。やがて彼は宮廷から退き、若い二番目の妻とともにアントウェルペン郊外の田舎屋敷にこもって、ふたたび自分のために描きはじめる。この村祭りもそこから生まれた。広い空の下で踊り、飲み、抱き合い、酔いつぶれる農民たちの群れである。その粗野な部分を、彼は少しも取りつくろわなかった。この絵は手元に置いたまま、1640年に世を去るまで売られることはなかった。のちにルイ14世の時代にフランス王室のコレクションに入り、こうして私的に描かれた晩年のルーベンスがルーヴルに収まることになった。




