
Jan Brueghel the Elder · PD
魚市場(使徒ペトロとアンデレの召命)
作品情報
ストーリー
題名が二つ重なっているのは、聖書の場面が市場の人だかりに紛れているからだ。岸辺に並ぶのは魚と売り子と買い手で、キリストがペトロとアンデレを漁の仕事から呼び出す場面は、そのなかに小さく置かれている。
描かれた1608年のアントウェルペンは、港町でありながら海から切り離されていた。スヘルデ川の河口は北のネーデルラント連邦共和国に押さえられ、外洋の船は上ってこない。ちょうどこの年、双方はハーグで休戦の交渉に入り、翌1609年、アントウェルペンで12年間の休戦が調印される。
ヤン・ブリューゲルは1606年からブリュッセルの大公アルブレヒトとイサベラに仕える宮廷画家で、この種の海辺の市場の構図を何度も描き直している。同じ1608年の別案がドレスデンにある。




