
花の静物
作品情報
ストーリー
マウリッツハイス美術館は、この小さな銅板画と、同じ大きさの果物の静物画との一対を、ハイスムの作品のなかで他に例のないものと位置づけている。彼の名を高めたのは、花瓶に生けた大きく豪華な花束だった。ここには花瓶すらない。大理石の卓の角に、何気なく置いたように数本の花が横たわり、目はまず、はかなげな花びらをもつ大輪のバラに引き寄せられる。そこへ二匹の蝶が舞い降りようとしている。画家がまだ存命だった1736年には、この一対はすでにライデンの収集家ロベルト・デ・ヌフヴィルの所蔵となっていた。その後ワルモントのヘルミナ・ヤコバ・ファン・レイデン男爵夫人の手に渡り、1816年にオランダ国家が王室コレクションのために購入した。そのコレクションは六年後、マウリッツハイスで一般に公開される。




