
Jan Brueghel the Elder · PD
徒渉できる池のそばの森の道と旅人たち
作品情報
ストーリー
浅い小川が林道を横切っている。その渡し場で、騎馬の一行は水を渡って左へ向かい、三頭立ての荷車は木立の奥へ入っていく。そのあとを農民の一家が歩く。遠くの地平には村が見える。ヤン・ブリューゲルがこの板絵を描いたのは1607年ごろ、アントワープでのことだった。縦47センチ、横80センチ。1605年ごろから手がけはじめ、その後の十年をかけて育てていった森の内部という型に属する一枚である。18世紀にはスペイン王妃エリザベッタ・ファルネーゼの持ち物になり、1746年、ラ・グランハ宮殿の王妃の前室に掛かっていた。このとき作られた目録は、絵を数えることで説明している。徒歩と騎馬の人物、そのあいだに三台の荷車、うち二台は三頭立て、真ん中の一台は一頭立て、と。目録が与えた番号180は、いまも画面左下に白で記されたまま残っている。




