
Adolph von Menzel · PD
サンスーシでフルートを吹くフリードリヒ大王
作品情報
ストーリー
これは目の前の光景ではなく、100年前の宮廷をよみがえらせた絵である。19世紀半ばのプロイセンでは、大王フリードリヒ2世の時代が黄金の過去として懐かしまれていた。メンツェルはその王を、ポツダムの離宮サンスーシで催される夜の室内楽の主役に据えた。シャンデリアの光が鏡やロココ装飾に反射し、フルートを吹く王を柔らかく照らす。鍵盤には作曲家バッハの息子が控え、貴族たちが耳を傾ける。18世紀の衣装や調度を、メンツェルは資料をもとに執拗なほど正確に再現した。楽の音が途切れぬよう、聴衆はみな身じろぎもしない。




