
Paul Cézanne · PD
果物、ナプキンと牛乳缶
作品情報
ストーリー
菱形模様の壁紙を背に、木のチェストの上に並ぶのは、りんご、小さなパン、ナイフ、くしゃくしゃのナプキン、グラス、そして背の高いブリキのミルク缶。台所にありふれたものばかりです。制作は1880年か1881年ごろとされています。所蔵するパリのオランジュリー美術館は、この絵の新しさを、物をとらえる角度の珍しさと、セザンヌの多くの静物画に比べて抑えた、緑を基調とする色づかいに見ています。壁紙の菱形が、背後で同じ幾何学的なリズムを繰り返しています。1920年代、この絵は当時ドイツの都市だったブレスラウ、今のポーランドのヴロツワフに住むユダヤ系の実業家マックス・ジルバーベルクの手元にありました。フランス絵画の大きなコレクションを築いた人物です。1932年6月にパリの競売にかけられましたが、買い手はつきませんでした。




