
Paul Cézanne · PD
ガルダンヌ
作品情報
ストーリー
エクス近郊の丘の町ガルダンヌで、セザンヌは1885年夏から翌年春まで制作を続けた。教会の塔へ向かって家々が積み重なるこの眺めは、描き上げられないまま残された。左下では絵具が途切れて地のカンヴァスがのぞき、空は青い筆致でざっと置かれているだけだ。それから40年以上後の1929年11月7日、ウォール街の大暴落から一週間余りで、ニューヨーク近代美術館が五番街のオフィスビル12階の借り部屋で開館した。最初の展覧会はセザンヌ、ゴーギャン、スーラ、ゴッホの作品をすべて借りて並べたもので、この絵もその中にあった。貸し出したのは、ニューヨークに住むドイツ出身の化学者フランツ・ヒルシュランドである。1957年、ヒルシュランド夫妻はこの作品をメトロポリタン美術館に寄贈した。




