
Claude Monet, Garden at Bordighera, Impression of Morning, 1884. Wikimedia Commons. · PD
ボルディゲーラの庭、朝の印象
作品情報
ストーリー
1884年の初め、モネはひとり南へ向かい、フランスとの国境をこえたすぐ先、イタリアのリヴィエラにある町ボルディゲーラにやってきた。その数週間前、友人の画家ルノワールと海岸沿いを旅していたが、今度はひとりで戻り、この地をきちんと描こうと決めたのだった。土地の光に彼は圧倒された。友人への手紙には、自分はまるで妖精の国に腰を据えたようだ、これを描き写すにはダイヤモンドと宝石でできた絵の具がいる、と書いている。これはそのとき持ち帰った一枚で、椰子の生い茂る庭の奥に、朝の光を受けた教会の鐘楼が立っている。彼は一月から四月まで滞在し、熱に浮かされたように制作しながら、この土地の色はほとんど捉えようがないと、そのあいだずっとこぼし続けていた。




