
Pablo Picasso, The Magpie, 1868. Wikimedia Commons. · PD
かささぎ
作品情報
ストーリー
1868年から翌年にかけての冬、クロード・モネはノルマンディーの雪景色の前に画架を立てた。27歳、まだ無名で、金にも困っていた頃である。雪はふつう白として描かれてきたが、モネは日差しを受けた雪の影が青やすみれ色に沈んで見えることに目をとめ、そのまま画面に置いた。生垣の木戸に、一羽のカササギがちょこんと止まっている。それ以外に動くものはなく、あたりは光と静けさに満たされている。この影の扱いは当時は理解されず、翌1869年のサロンは出品を落選させた。今ではオルセー美術館で最も愛される雪の絵の一つになっている。木戸の上に止まるカササギの黒い影が、まぶしい雪の上に長く伸びている。




