
フランソワ・フルニエ=サルロヴェーズ伯爵将軍の肖像(1773–1827)
作品情報
ストーリー
将軍の足もとには紙が何枚か落ちている。そのうち一枚の文字はひどくかすれているが、ルーヴルはこれを、町を明け渡せ、さもなくば皆殺しにするという降伏勧告と読んでいる。1809年、フランソワ・フルニエ=サルロヴェーズはスペイン北西部ガリシアの町ルーゴを、スペインの蜂起勢から守っていた。この絵は、その勧告を届けに来た軍使を彼が追い返す場面とされる。グロは軽騎兵の赤と金の軍服に身を包み、右手にサーベルを持つ全身像として彼を描き、画面左下に署名した。肖像は1812年のパリのサロンに出品された。
フルニエにはもう一つの評判があった。名うての決闘者で、同僚の将校デュポンとの長年にわたる決闘の数々が、ジョゼフ・コンラッドの短編「決闘」の着想となり、のちにリドリー・スコットがこれを映画『デュエリスト/決闘者』にした。
1854年、甥がこの肖像をルーヴルに寄贈した。1939年にはブエノスアイレスのフランス絵画展に貸し出され、第二次世界大戦のためそのまま足止めされた。1942年にワシントンへ移され、ルーヴルに戻ったのは1946年のことだった。




