
Berthe Morisot · PD
長椅子の少女
作品情報
ストーリー
1884年ごろ、ベルト・モリゾはパリのヴィルジュスト通り40番地に新築された建物の一階と二階に移り、そのサロンをアトリエにした。この若い女性が座っているのも、ほぼ間違いなくその部屋だ。長椅子の模様入りの布が、同じ部屋で描かれたほかの作品にも登場するからである。彼女の名は伝わっていない。1969年、画家の孫ドニ・ルアールは、母ジュリーから聞いた話を語った。報酬を受けて時折ポーズをとったモデルで、親類でも友人でもなかったという。モリゾはこの絵を生涯手元に置き、隅の署名はジュリー自身が押したアトリエ印である。真珠をあしらった銀の耳飾りは、揺らめいて見えるほど軽い筆で描かれている。同じ建物には詩人ポール・ヴァレリーも住み、通りは今、彼の名を冠している。




