
Élisabeth Louise Vigée Le Brun · PD
「ザイール」役のジュゼッピーナ・グラッシーニ
作品情報
ストーリー
イタリア出身のコントラルト歌手ジュゼッピーナ・グラッシーニは、1800年、マレンゴの戦いの後にナポレオンがパリへ呼び寄せた歌手として知られていました。その彼女が1804年と1805年にはロンドンのキングズ・シアター、つまりイタリア・オペラの劇場で歌っています。英仏は再び戦争のさなかでした。同じころロンドンで仕事をしていたフランスの肖像画家ヴィジェ=ルブランは、ルーアン美術館によれば、この歌手の肖像を六点描きました。本作のグラッシーニは、ヴォルテールの悲劇『ザイール』をもとにしたオペラの主人公ザイーラに扮しています。キリスト教徒に生まれ、エルサレムのスルタンの宮殿で囚われの身として育った娘という役です。ターバン、赤いショール、小さな金の星を散らした白い衣装は、その舞台衣装です。画家はこの絵を1842年に亡くなるまで手元に置き、遺言でルーアン美術館に遺しました。




