グラスと瓶

グラスと瓶


作品情報

アーティスト
フアン・グリス
制作年
1912
技法
油彩

ストーリー

1912年は、パリがようやくキュビスムをまともに目にした年だった。最も遠くまで進んでいたピカソとブラックは画商を通してひそかに売り、大きな公募展には出さなかった。だから、あれほどの論争が何なのか見に来た好奇心旺盛なパリ市民の前で、壁に新しい様式を掲げたのは、グリスのような若い画家たちだった。この絵はまさにその瞬間から生まれている。グラスと数本の瓶という、カフェの卓の定番の品々が、平らに重なり合う面へと分解され、灰色と黄土色と黒の詰まった調子に収められている。構造から目をそらす色はほとんどない。物が完全に解けてしまうことはない。ここに曲がった縁、あそこに瓶の肩が読み取れて、卓に何が載っているかを知るにはそれで足りる。

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