
石の棚に置かれたガラスの花瓶と花
作品情報
ストーリー
戦争が終わって四年後の1949年、ストラスブールでは大聖堂の隣に建つかつての司教領主の館、ロアン宮で「花のオランダ」と題する展覧会が開かれました。この小さな板絵もそこに並びました。貸し出したのはオランダのブルメンに住む収集家フリッツ・デル・モンテです。デ・ヘームは石の棚にガラスの花瓶を置き、それぞれ違う時を生きる花で満たしています。まだつぼみのもの、大きく開いたもの、もう盛りを過ぎかけたものがあります。ボストン美術館は、移ろう花が人生のはかなさを表しているのかもしれず、花の間の麦の穂と毛虫は復活と再生を示すのかもしれないと控えめに述べています。制作年は1655年から1660年の間とされます。デル・モンテの死後、1986年にアムステルダムのクリスティーズで売られ、チューリヒとロンドンの画商を経ました。1997年にはウィーンのザンクト・ルーカス画廊が、フロリダに住むオランダ出身の収集家ローズ=マリーとエイク・ファン・オッテルロー夫妻に売り、夫妻は2022年、ボストン美術館の北方ネーデルラント美術センターを支えるために、この絵を美術館に寄贈しました。




