
感謝、デミドフ記念碑のための像(石膏原型)
作品情報
ストーリー
花輪を捧げてひざまずく少女は「感謝」の擬人像で、トスカーナの人々がロシアの実業家ニコライ・デミドフに寄せた感謝を表しています。デミドフは収集家でもあり、晩年をフィレンツェで過ごして慈善事業に資金を出し、サン・ニッコロ通りに施設を創設しました。1828年に彼が亡くなると、2年後、息子のアナトーリとパーヴェルがバルトリーニに記念碑を注文します。中央の群像では、父が幼いアナトーリを抱き寄せ、トスカーナの財産を息子に譲る証書を手にしています。この少女はその足もとにひざまずく姿です。記念碑はもともと、郊外にある一家の別荘サン・ドナートの庭園に建てる霊廟のためのものでした。けれどもそこには置かれませんでした。彫刻家が亡くなったとき作品は未完成で、1869年にパーヴェルがフィレンツェ市に寄贈します。当時のフィレンツェは新生イタリア王国の首都で、川沿いの街並みを造り直している最中でした。そこでアルノ川の南岸に記念碑のための広場が新しく設けられます。弟子のパスクワーレ・ロマネッリが仕上げ、1871年12月、今もデミドフの名を持つ広場で除幕されました。




