
Pierre-Auguste Renoir · PD
髪を整える若い娘の頭部
作品情報
ストーリー
縦35センチ、横27センチほどの小さなカンヴァスである。金髪の少女が指で髪をまとめながら、ふと横に目をそらしている。背景は深い青一色だ。ルノワールがこれを描いた1890年は、画風の転換期にあたる。1880年代半ばの数年間、彼は輪郭をくっきりと硬く引き、古典的な素描で印象派に骨組みを与えようとしていた。いわゆる「アングル風の時代」である。ここではその硬さが消え、頬の線は金色の髪のなかに溶けこんでいる。署名は右下にある。1890年12月31日、パリの画商デュラン=リュエルが画家から直接これを買い取った。1926年にはアメリカのクリーヴランドに渡り、ジン夫妻の一家とその慈善基金のもとで70年以上をすごしたのち、2000年にニューヨークのクリスティーズで売却された。




