
ヘルマフロディトスとニンフのサルマキス
作品情報
ストーリー
物語の出典はオウィディウスの『変身物語』です。ヘルメスとアフロディテの息子ヘルマフロディトスは15歳、小アジアを旅するうちに澄んだ泉にたどり着きます。そこはニンフ、サルマキスの住まいでした。彼女はひと目で恋に落ちますが、若者ははねつけます。やがて彼が服を脱いで水に入ると、サルマキスは後を追って飛び込み、彼にからみつき、二度と離れないようにと神々に祈ります。神々はその願いを聞き入れ、二人を一つの体に溶け合わせました。スプランゲルが描くのは、その手前の瞬間です。若者は見られていることに気づかず、ひそかに彼を見つめるニンフは、自分の体をこちら側へ向けています。美術館は、場面全体が官能的な効果のために組み立てられていると指摘しています。制作は1580年から1582年ごろ、スプランゲルがルドルフ2世の宮廷画家となって間もない時期で、皇帝のコレクションに属していました。高さ1メートルを超えるカンヴァス画で、数年後に同じ皇帝のために描いた小さな銅板画よりはるかに大きな作品です。




