
ヴィーナスとアドニス
作品情報
ストーリー
オウィディウスが語るところでは、ウェヌスは若い狩人アドニスに恋をし、危険な獣には近づかないよう懇願した。それでも彼は狩りに出かけ、猪に殺された。スプランゲルが描いたのは別れの場面である。槍を手に二匹の猟犬を連れたアドニスはすでに身を引きかけ、裸の女神がすがりつく。左下の隅ではクピドが片腕を振り上げており、アムステルダム国立美術館はこれを絶望の身ぶりと読む。小さな頭をもつ長くほっそりした体つきは、この画家の特徴だ。一方、起伏のある風景は1580年代末としては古風で、16世紀初めの絵から借りてきたものだという。サテュロスやニンフ、草をはむヤギ、岩山の城、そして小川で水を飲む二羽の白いハト、ウェヌスの鳥が描き込まれている。




