
Sandro Botticelli · PD
貴婦人の理想化された肖像(ニンフとしてのシモネッタ・ヴェスプッチの肖像)
作品情報
ストーリー
15世紀後半のフィレンツェで、ボッティチェッリが横顔でとらえた若い女性です。真珠と組み紐で結い上げた凝った髪型に、一房の巻き毛が首すじへ垂れています。この顔立ちは、当時フィレンツェで評判をとった美女シモネッタ・ヴェスプッチだと古くから言われてきました。メディチ家の周辺で愛でられ、22歳の若さで世を去ったとされる女性です。ただし本当に彼女を写したのか、それとも理想の美をかたどった架空の姿なのかは、今もはっきりしません。横顔の肖像は、古代ローマのコインに刻まれた人物像を思わせ、生身の一人というより、時を超えた美そのものを見せようとする形式でした。




