
Wassily Kandinsky · PD
即興3
作品情報
ストーリー
1909年8月、ミュンヘンの南にあるムルナウという町で、ガブリエレ・ミュンターが一軒の家を買った。カンディンスキーはこの村に長く滞在するようになり、土地に残っていたガラス絵に夢中になる。ガラスの裏側から順に描き重ねていく素朴な民間の技法で、輪郭は太く、色は平らに強い。
《インプロヴィゼーション3》はその年の作である。黄色く塗られた建物のかたまりの前を、馬と乗り手らしい姿が横切っていく。形はまだ読み取れるが、色は目の前の風景から離れはじめている。この一年だけで、彼は馬に乗る人物の絵を何点も描いた。作品は画家の死後も妻のニーナが手元に置き、1976年にパリの国立近代美術館へ贈った15点の油彩の一つとしてこの館に入った。




