
Pierre-Auguste Renoir · CC0
草原にて
作品情報
ストーリー
フランス政府がルノワールの絵をはじめて買い上げたのは1892年9月のことでした。値は4000フラン、ピアノに向かう二人の娘を描いた一枚で、リュクサンブール美術館に収められます。詩人ステファヌ・マラルメと美術行政の若い役人が、何か月もかけて話を通したのです。そのピアノの前にいる二人が、ここで花を摘んでいる娘たちです。白い服の金髪と、ばら色の服の黒髪。細い幹が左右に立ち、片方には蔦がからみ、上では葉が閉じて緑の天井をつくっています。メトロポリタン美術館はこの絵の制作を1888年から1892年の間としています。輪郭の硬い数年を経て、ルノワールが柔らかくけばだった筆づかいに戻ったころです。右下の草の上には、つばの広い帽子が二つ置かれたままです。




