
Workshop of Hieronymus Bosch · PD
キリストの受難の道具
作品情報
ストーリー
高さわずか16センチ、長さ68センチのこの細長いオーク板は、祭壇画の足もと、《エッケ・ホモ》の中央パネルとその両翼の下に置かれ、祭壇の卓にじかに載っていた。描かれているのは受難具、つまりキリストの苦しみにまつわる品々で、祈る者が一つひとつに思いを留められるよう順に並べられ、その中にはヴェロニカの聖顔布もある。
これらの板絵は、競売の場で奇妙な道をたどってきた。1888年7月、ロンドンのクリスティーズで、一式は作者不詳の初期フランドル派の作品として売られた。目録の説明は、中央にエッケ・ホモ、両翼に聖人と寄進者を配した三連祭壇画というもので、値は19ポンド19シリングだった。1948年11月に同じ板絵がふたたびクリスティーズに出たときには682ポンド10シリング、およそ34倍になっていた。ロンドンの画商アーサー・カウフマンは1953年に中央パネルをボストンに売り、その3年後に両翼とこのプレデッラを美術館に寄贈した。

