
Arnold Böcklin · PD
死の島
作品情報
ストーリー
1907年、パリにいたラフマニノフは、この絵の白黒の複製を目にした。翌1908年に交響詩《死の島》を書き、1909年にモスクワで初演している。曲の冒頭にある五拍子の揺れは、舟を漕ぐ櫂の動きだと説明されてきた。彼が実際の絵を色つきで見たのはそのあとで、色を伴ったこの絵からは同じ印象を受けなかったと語っている。
ベックリンは1880年から1886年のあいだに同じ島を五回描いた。ベルリンにあるのは三番目、1883年の板絵で、80×150センチ。舟は左手から近づき、白い布に包まれた立ち姿と棺を運んでいる。
右側の明るい岩肌、石を刻んだ扉の上に、画家の頭文字AとBが小さく描き込まれている。この三番目の作からの習慣である。




