
Thomas Cole · PD
カータースキル滝
作品情報
ストーリー
1826年にトマス・コールがこの滝を描いたとき、キャッツキル山地のカータースキル滝はすでに旅行者でにぎわう名所で、岩場の上には谷をのぞき込むための木の展望台まで組まれていた。コールはそれをすっかり消してしまう。描かれるのは、手つかずの森を落ちていく二段の滝であり、下の滝の上の岩棚には、ただ一人の小さな人影、峡谷を見つめる先住民の男が置かれている。生まれて間もない合衆国は、ヨーロッパの大聖堂や遺跡に張り合えるほど雄大な、自分たちの風景を欲しがっていた。コールが与えたのはまさにそれ、太古のように穢れなき自然だった。これは彼が初めてキャッツキルを旅して描いた作品の一つで、ハドソン・リバー派はここから始まった。買い取ったダニエル・ワズワースは、のちにこれを自らの名を冠したハートフォードの美術館へ遺している。




