出現

出現


作品情報

アーティスト
オディロン・ルドン

ストーリー

ルドンはこの絵に、ただ『出現』という最も素っ気ない題をつけた。名のある聖人も神もいない。色の霧のなかから浮かび上がるように、金色に光るひとつの姿があるだけで、画家はそこに物語を結びつけようとはしなかった。彼の作品の多くがこのように働く。想像の存在を、挿絵ではなく幻視と呼び、手の届かないどこかから現れて、ただ見られることだけを求める姿として描いた。この絵の前では、何かの気配が立ち現れるのを感じ、あとは自分で補うことになる。仕事のほとんどは色が担い、暖かな光が、ひとつの形に定まりきる前に、かたちへと集まっていく。

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