
Peter Paul Rubens, Landscape with a Rainbow, 1636. Wikimedia Commons. · PD
虹のある風景
作品情報
ストーリー
1635年ごろ、ルーベンスは58歳近く。裕福で、大きな注文を次々に抱え、ヨーロッパ各地の外交の任務にも追われていた。ちょうどこの年、彼はアントウェルペン郊外の田舎にある邸宅ヘット・ステーンを買い、晩年はその屋敷を取り巻く土地を、注文主のためではなく自分のために描いた。この風景画は、自邸の壁を飾るために対で構想された二点のうちの一枚で、もう一枚、早朝のヘット・ステーンを描いた作品はいまロンドンのナショナル・ギャラリーにある。二枚は1803年にそろってイギリスへ渡り、そこで引き離された。二重の虹の下では刈り入れが続き、乳しぼりの女たちや干し草を積んだ荷車が、彼の畑のふだんの一日をかたちづくっている。




