
道を行く旅人と農民のいる風景
作品情報
ストーリー
この丘の道には、二種類の往来があります。荷馬車の列が坂を下り、道ばたで休む旅人たちのそばを過ぎていきます。少し離れたところでは、農民たちがヴァイオリンに合わせて踊っています。その先で土地は川へと下り、桟橋と橋があって、向こう岸には小塔のあるゴシック様式の建物が立っています。ナショナル・ギャラリーはこの絵を空気遠近法の習作と呼んでいます。手前は暖かい色、目が遠くへ進むほど冷たく青い色にして、色で奥行きをつくる画家の技法です。ブリューゲルは1610年、表面のなめらかな銅板にこの絵を描き、署名しました。銅板だからこそ、これほど細かく描けたのです。この絵は美術館の所蔵品ではありません。個人コレクションから貸し出されているもので、最後に売りに出されたのは2008年のロンドンの競売でした。




