
Pierre-Auguste Renoir · PD
大きな水浴図
作品情報
ストーリー
1905年の秋、パリのグラン・パレで開かれたサロン・ドートンヌに、ルノワールの絵が35点まとめて並んだ。同じ会場の別の一室では、マティスたち若い世代の激しい色が野獣という言葉で呼ばれ、新聞を騒がせている。当のルノワールは64歳。1903年から南仏のカーニュで冬を越すようになり、関節の病で手はこわばりはじめていた。この一枚もその年のもので、物語も神話も背負わない、ただ一人の水浴の女である。晩年の彼が描いた裸婦は、どれも赤みの強い黄土色の肌をしている。カーニュではこの二年後にオリーヴ畑を買い、そこに家と画室を建てて、残りの十年あまりを過ごした。




