
Diego Velázquez · PD
織女たち
作品情報
ストーリー
ベラスケスの晩年、1650年代半ばのマドリードで描かれた。手前では女たちが糸車を回し、毛糸を紡ぐ。左の一人が回す車輪は速すぎて輻が消えている。長らく王室のタペストリー工房の情景と見られてきたが、奥の明るい一段高い間に鍵がある。そこにはアテナ女神と、機織りの腕を女神に競って挑んだ娘アラクネの神話が織り込まれている。うぬぼれの罰にアラクネは蜘蛛に変えられる話だ。日常の労働の場面の背後に、神話の一幕をそっと重ねる仕掛けになっている。壁に掛かるタペストリーには、ティツィアーノの《エウロペの略奪》の図柄が引用されている。




