
Berthe Morisot · PD
桜桃の木
作品情報
ストーリー
1891年の夏、ベルト・モリゾはセーヌ沿いの村メジーに借りた家で、生涯でもっとも野心的な大画面に取りかかった。庭に一本の桜桃の木があり、はしごに登って実を摘むのは13歳の娘ジュリー、下でかごを支えるのはいとこのジャニー・ゴビヤールだった。小さな油彩の習作と数枚の素描を重ねたあと、モリゾは構図をパリへ持ち帰り、さらに二年ほど描き続けている。ジュリーはめったにポーズの時間が取れず、はしごの上には結局、職業モデルのジャンヌ・フルマノワールが立った。友人の画家ルノワールは、この大きな絵をシャン・ド・マルス・サロンに出すよう勧めていた。人前に出たのは1896年、画商デュラン=リュエルの回顧展で、モリゾが亡くなった翌年のことである。




