
Pierre-Auguste Renoir · PD
猫を抱く少年
作品情報
ストーリー
この絵は1981年にロンドンの競売に出たあと、日本の個人コレクションに入り、1992年にニューヨークのオークションでオルセー美術館が購入しました。それ以前の持ち主には、ルノワールと画家バジールの友人エドモン・メートル、そしてベルリンの収集家エドゥアルト・アルンホルトがいます。
描かれたのは1868年。落選が続いていたルノワールが、恋人リーズ・トレオを描いた戸外の大きな肖像画で、ようやくサロンで成功を収めた年です。同じ年のこの作品は、当時のサロンの裸体画とはまったく違います。神話という口実はどこにもなく、裸の少年がこちらに背を向けて猫を抱き、肩越しにそっとこちらをうかがっています。モデルが誰なのかはわかっていません。オルセー美術館によれば、ルノワールの全作品の中で唯一の男性裸体画です。




