
Jan van Eyck · PD
Léal Souvenir
作品情報
ストーリー
1432年10月10日。ヤン・ファン・エイクは、この小さな肖像画の下端に、その日付と自分の名をラテン語で記した。まるで石の縁に刻みつけたかのように描かれている。その少し上には大きな文字で「LEAL SOVVENIR」、フランス語で「忠実な思い出」とある。ファン・エイクの現存する絵で、フランス語が記されているのは、この一点だけだ。描かれた男が誰なのかは分かっていない。ただ、その特徴のある顔立ちは、理想化された誰でもない顔ではなく、実在した特定の人物のものに見える。彼は手に巻紙を持っているが、なぜそれを持つのかも、そこに何が書かれているのかも、はっきりしない。画面の上部には、ギリシア文字で綴られた短い銘もあるが、その意味は今も解かれていない。




