
Bartolomé Esteban Murillo · PD
聖ペテロの解放
作品情報
ストーリー
ムリーリョがこの絵を描いたのは1660年代、セビリアの慈善信心会エルマンダー・デ・ラ・カリダーの教会のためだった。この信心会は貧しい人や死を待つ人のための施療院を営んでいた。主題は使徒言行録から取られている。牢の中で天使が聖ペテロを起こすと鎖がひとりでに外れ、そばの番兵はそれに気づかず眠り続けている。一世紀以上のち、ナポレオンによるスペイン占領のさなか、フランスのスールト元帥がスペイン絵画を大量に集め、この絵もセビリアを離れて彼の手に渡った。やがてパリに現れ、1852年に彼のコレクションが売却されると、ロシアの宮廷がこれを買い取ってエルミタージュ美術館に納めた。今もそこに掛けられている。




