
Mary Cassatt · PD
窓辺のライラック
作品情報
ストーリー
1880年ごろ、メアリー・カサットはパリに暮らして数年になり、印象派の仲間に加わっていた。その中でほとんど唯一のアメリカ人である。彼女が描くのは人、とりわけ室内の女性や子どもだった。だからこの絵は意外に映る。彼女のごく数少ない静物のひとつだからだ。なす紺色の花瓶に紫と白のライラックが生けられ、温室の棚に置かれている。窓は半ば開き、支え棒でとめてある。彼女が心を寄せたのは、ガラスを通して花に差す日の光だった。ちょうどそのころ、友人のモネやルノワールも似た花束を描いていた。この絵をはじめに所有したのはパリの収集家モイーズ・ドレフュスで、彼女の友人となり、最初期の買い手のひとりとなった。




