
Pierre-Auguste Renoir · PD
干潮、イポール
作品情報
ストーリー
1883年の夏の終わり、ルノワールはノルマンディーの海岸で絵を描いていました。イポールはフェカンの近くにある小さな漁村で、潮が引くと砂と岩が広く現れる浜を持っています。この頃の彼は、自分のやり方に行き詰まりを感じていた時期にあたります。1881年から翌年にかけてイタリアをまわり、ラファエロの壁画やポンペイの壁画を見てから、輪郭をはっきり取る描き方のほうへ関心が動いていました。のちに本人も、印象派の筆づかいを続けても行き着く先が見えなくなっていた、という趣旨のことを語っています。この浜を描いた同じ年の秋には、さらに海を渡ってガーンジー島のセント・ピーター・ポートに一か月ほど滞在し、15点ほどの絵に取りかかりました。その大半は、パリのアトリエに持ち帰ってから仕上げられています。




