
Parmigianino · PD
ルクレティア
作品情報
ストーリー
パルミジャニーノは1540年、三十七歳で世を去り、この《ルクレティア》は最後期の作の一つにあたる。王の息子に辱められたローマの貴婦人が、短剣でみずから命を絶つ、その瞬間をとらえている。古い伝説では、彼女の死が王政を倒して共和政を築く蜂起の引き金になったという。ほどなくヴァザーリは、画家の手になる「ほとんど神品」というルクレティアを称えたが、その時にはすでに盗まれ、行方が知れなくなっていた。ナポリのこの絵はしばしばその失われた作と結び付けられるものの、研究者たちは断定を避けている。長く伸びた首と張りつめた仕草は、彼の様式そのものだ。板絵はファルネーゼ家の収集品を経てカポディモンテに入った。




